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・親が施設生活をうまく送れるのか心配... ・老人ホームではどのような暮らしを送るの? ・暮らしやすい老人ホームを選ぶためのポイントは? 老人ホームでは入居者それぞれの思いや状態に応じて、さまざまなサービスや環境を提供しています。 はじめての施設生活への不安を感じる方も、老人ホームでの暮らし方を理解すると、施設生活がイメージしやすくなり、安心して入居できるでしょう。 そこで今回は、以下の内容を解説します。 ・老人ホームで暮らす1日の流れ ・老人ホームでの実際の暮らし ・暮らしやすい老人ホームを選ぶためのポイント ・快適な暮らしを送るためにできること 記事の後半では、老人ホームの暮らしに関するよくある質問にお答えしていますので、ぜひ最後までご覧ください。
2024-09-06公開
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臨床経験4年の現役理学療法士。地域の高齢者の豊かな暮らしを支えるために、訪問リハビリの業務をおこなう傍ら、これまでに得た知識や実務経験を活かし、医療・介護専門ライターとして精力的に活動している。
この記事の執筆者
老人ホームに入居している方は、実際どのような1日を送っているのでしょうか。
前提として、入居する老人ホームによって、タイムスケジュールや提供されるサービス内容は異なります。
ここでは、とある介護付き有料老人ホームを例に、老人ホームで暮らす1日の流れについて紹介します。
【老人ホームで暮らす1日の流れ】
【7:00】起床 | ・必要に応じて、スタッフが声をかけにきてくれる ・起床後は更衣・洗顔などの身支度をおこなう |
【8:00】朝食 | 基本的に他入居者と食堂で一斉に食べる |
【9:00】入浴 | 入居者に応じて入浴の種類が分けられている(2章でくわしく解説) |
【11:00】リハビリ・グループ体操 | リハビリ専門職による個別でのリハビリや他入居者とのグループ体操など、施設ごとに取り組み方は異なる(2章でくわしく解説) |
【12:00】昼食 | 朝食と同様に、栄養バランスの整った食事が食べられる |
【14:00】レクリエーション | スタッフの考案したゲームやアクティビティなどを通じて、身体機能の維持や他入居者との交流を図る(2章でくわしく解説) |
【15:00】おやつ | ・栄養の補助としてゼリーやケーキなど提供される ・季節やイベントに応じたおやつを提供する施設もある |
【18:00】夕食 | 朝食や昼食と同様に、栄養バランスの整った食事が食べられる |
【21:00】就寝 | ・決められた消灯時間までに就寝する ・就寝中もスタッフが見回りをしており、必要に応じて排泄介助や体位交換などのケアを受けられる |
上記のタイムスケジュールは、あくまでひとつの目安としてご参照ください。
起床・就寝時間や食事時間などは施設ごとに定められていますが、老人ホームでの暮らしは基本的に自由です。
生活を送るうえで特別なケアや介助が必要な方は、スタッフのスケジュールも考慮し、概ね1日のスケジュールが決まっているケースがあります。
しかし、可能な限り「その方らしく実りある暮らし」を送れるように、施設側が努めています。
なお老人ホームでの1日の暮らし方について、以下の記事でくわしく解説していますので、あわせてご覧ください。
オススメ記事:老人ホームでの高齢者の1日の過ごし方|毎日のスケジュールをご紹介
ここでは、老人ホームでの実際の暮らしについて、以下の6つの内容をくわしく解説します。
それぞれ見ていきましょう。
老人ホームでは、季節ごとに開催されるイベントや日々おこなわれるレクリエーションが提供されます。
快適な暮らしを送るには、イベント・レクリエーションへの参加は欠かせない要素です。
それぞれの内容や、力を入れて取り組んでいる施設について紹介します。
老人ホームでは、季節ごとにさまざまなイベントが開催されます。
代表的なイベントは、以下のとおりです。
【季節ごとに開催されるイベント】
1月 | お正月・初詣・七草がゆ |
2月 | 節分・恵方巻き・バレンタインデー |
3月 | ひな祭り・ホワイトデー |
4月 | お花見 |
5月 | こどもの日・母の日 |
6月 | 父の日 |
7月 | 七夕 |
8月 | 夏祭り |
9月 | 十五夜・敬老の日 |
10月 | ハロウィン・運動会 |
11月 | 文化祭・紅葉狩り |
12月 | 冬至・クリスマス・カラオケ大会 |
上記イベントのほかにも、入居者の誕生日会や施設の開設記念日イベントなど、さまざまなイベントが定期的におこなわれています。
参加は強制ではなく、自身の体調や気分によって参加不参加を選べるため、ご安心ください。
なお老人ホームのイベントについては、以下の記事でくわしく解説しています。
オススメ記事:老人ホームのイベント1年丸ごと解説|日々の楽しみ・認知症対策にも
老人ホームでは、入居者同士の交流や生活の質向上を目的に、日々工夫されたレクリエーションを提供しています。
そのため他入居者との交流や充実した暮らしを送りたい方は、積極的に参加しましょう。
レクリエーションの内容は、以下のようなものがあります。
自立生活が困難な方や車椅子の方でも安全に参加できるように配慮されているので、ご安心ください。
しかし、施設によっては、開催頻度が少なかったり、あまり力を入れていなかったりします。
イベントやレクリエーションを軸に充実した生活を送りたい方は、「民間の有料老人ホーム」への入居がオススメです。
老健や特養などの公的施設とくらべて入居費用はかかりますが、生活の質を高めるためのさまざまなレクリエーションやイベントが開催されています。
民間の有料老人ホームについては、以下の記事でくわしく解説していますので、あわせてご覧ください。
オススメ記事:【有料老人ホームとは】3つの種類とサービス内容、費用について解説
老人ホームでは、決められた時間に朝食・昼食・おやつ・夕食と1日4回の食事が用意されています。
栄養士監修のもと、栄養バランスの整った食事を温かいうちに食べられるのが、老人ホームならではの魅力です。
利用者によっては、嚥下機能(食物を飲み込む力)が衰えている方や、塩分や糖分などの摂取量に配慮しなければならない方がいます。
老人ホームは入居者それぞれの機能や健康状態にあわせた食事メニューを提供しているため、安心して食事を楽しめるでしょう。
また日頃の食事だけでなく、イベントや行事の際には、以下のような特別な食事も用意されています。
食の楽しみは、暮らしの楽しみに大きくつながります。
自分で献立を選択できる施設もあるため、食事面を重視した施設を検討されたい方は、事前に施設の食事内容を確認しましょう。
なお具体的な食事内容や食事面の確認すべきポイントについて、以下の記事でくわしく解説しています。
オススメ記事:老人ホーム選びに食事で見るべきポイントとは?管理栄養士が解説!
老人ホームでは、スタッフによる必要なサポートを受けながら、安心した入浴が可能です。
ここでは、老人ホームで提供している入浴の種類と頻度について解説します。
老人ホームの入浴設備には、以下のような種類があります。
歩行が困難・不安な方は「リフト浴」、寝たきりの方は「機械浴」といった、状態や目的に応じた浴槽の選択が可能です。
またひとりでのんびり入浴したい方向けの「個浴」もあるため、入浴設備にも考慮した施設選びが重要です。
入居する施設によって入浴の頻度は異なるため、注意しましょう。
基本的には週2回の場所が多いですが、なかには週3〜4回入れる施設もあります。
入浴は身体の清潔さを維持するだけでなく、リフレッシュ効果や疲労軽減効果などのさまざまな効果が期待できます。
とくに高齢者の方は、入浴への不安や恐怖感から満足して入れていない方も多いのではないでしょうか。
そのため施設に入居する際は、入浴頻度はもちろんのこと、入浴時間や設備なども含めて事前に確認をおこないましょう。
老人ホームでは、常駐している医師や看護師などの専門家から、日常的に医療ケアを受けられます。
受けられるケアについては、主に以下の2つがあります。
ひとつずつ見ていきましょう。
専門職によって、おこなえる医療行為は異なります。
それぞれの専門職がおこなえる医療行為の例は、以下のとおりです。
【医療行為をおこなえる専門職】 | 【医療行為・医療ケアの内容】 |
医師 | ・診察および経過の観察 ・注射・点滴 ・人工透析 ・処方箋の発行 など |
看護師 | ・インスリン注射 ・経管栄養(胃ろうなど) ・褥瘡(床ずれ)の処置 など |
介護士 | ・体温測定 ・血圧測定 ・湿布を貼る ・目薬の点眼 など |
介護士(医療ケアに関する研修済のスタッフのみ) | ・痰(たん)の吸引 ・経管栄養 |
施設によっては、24時間体制で看護師が常駐しているため、緊急時にも迅速な対応が可能です。
なお老人ホームで受けられる医療行為について、以下の記事でくわしく解説しているので、あわせてチェックしてみてください。
オススメ記事:【介護施設で受けられる医療行為一覧】現役看護師がくわしく解説!
老人ホームによっては医療ケアのほかに、必要に応じてスタッフからさまざまな医療サービスを受けられます。
受けられる医療サービスの例は、以下のとおりです。
医療体制が充実していると、健康的な身体を長く維持でき、安心した暮らしにつながります。
各施設でおこなわれている医療サービスについてくわしく知りたい方は、施設見学や施設担当者への相談をおこないましょう。
老人ホームに入居すると、身体機能の維持・改善を目的に質の高いリハビリを受けられます。
安全な施設生活を継続したい方や健康的な身体を維持したい方は、日常的な運動やリハビリが欠かせません。
リハビリ体制の充実している施設では、理学療法士や作業療法士などのリハビリ専門職が常駐し、決められた時間内で、各入居者に適したメニューを提供しています。
また入居者によっては、外部の事業所と別途契約し、契約先の機能訓練指導員からサービスを受けているケースもあります。
リハビリ体制は施設によって異なるため、事前に確認をおこないましょう。
なお老人ホームで受けられるリハビリについては、以下の内容でくわしく解説しています。
オススメ記事:リハビリを受けられる介護施設4つと選ぶ際のポイントを理学療法士が解説
老人ホームでは、快適な暮らしを送るために、睡眠環境も十分に配慮されています。
生活リズムを整えるために睡眠時間は定められており、基本的には起床時間は7時前後、就寝時間は21時前後の施設が多いです。
とはいえ個室であれば、消灯後も自室でのテレビ鑑賞といった、入居者それぞれの生活リズムにあわせた行動の選択が可能です。
また就寝中は、スタッフが各入居者の居室を見回っており、排泄介助や体位交換などのケアも必要に応じて受けられます。
夜間時の人員体制や緊急時の対応方法などは施設の方針によって異なるため、睡眠環境について不安のある方は、事前に確認したうえで施設を検討しましょう。
老人ホームを検討するにあたって、暮らしやすい施設の特徴を知りたい方もいるのではないでしょうか。
ここでは、暮らしやすい老人ホームを選ぶための重要なポイントを3つ解説します。
ひとつずつ見ていきましょう。
暮らしやすい老人ホームを選ぶうえで、設備・サービスの充実度は欠かせないポイントです。
施設の目的や方針によって、イベント・食事・入浴などの提供されるサービス内容は異なります。
施設によっては、以下のようなサービスを利用できる場所もあります。
老人ホームでの暮らしに不安を抱えている方が、自宅で生活していた頃と同じように暮らせるように、さまざまな工夫したサービスを提供している施設も増えてきています。
本人や家族が重視するポイントを明確にし、環境が整った施設を選ぶのがオススメです。
暮らしやすい老人ホームを選ぶ際は、施設の人員体制に配慮しましょう。
入居者に対する職員の人員数が不足している施設では、ひとりひとりへの手厚いサポートは難しく、満足感の低い暮らしにつながりかねません。
昨今の日本は、急速な高齢化などの背景により、介護業界の人材不足が深刻化しています。
厚生労働省の調査によると、2025年度には約32万人、2040年度には約69万人といった、毎年3〜5万人の介護職員を追加で確保する必要があるとされています。
引用:厚生労働省「介護人材の確保、介護現場の生産性向上の推進について」
上記データからわかるように、介護施設での人材不足な現状があるからこそ、職員の人員体制を事前に確認するのは大切だといえますね。
他入居者の特徴や様子を入居前に確認することも、暮らしやすい老人ホームを選ぶポイントのひとつです。
施設で暮らす他入居者の様子を実際に見ると、入居後の生活をリアルにイメージしやすくなります。
また他者とトラブルを起こす可能性を防ぐためにも、事前に他入居者の様子を見るのが大切です。
他入居者の様子を確認するには、希望する老人ホームの施設見学や体験入居をおこなうのが最適です。
なお施設見学や体験入居を希望する際は、事前に施設担当者へ確認や相談をおこないましょう。
ここでは老人ホームで快適な暮らしを送るために、家族ができることを解説します。
家族ができることは、以下の3つです。
ひとつずつチェックしてみてください。
老人ホームで快適な暮らしを送るには、本人の思いに寄り添った施設選びをおこないましょう。
本人の希望に合わない状態で暮らしを送ることは、生活の質を下げる大きな原因になります。
思いに寄り添った施設の選び方の例は、以下のとおりです。
家族が抱えている事情はもちろんのこと、本人が望んでいる条件をうまく汲み取れると、快適な暮らしにつながるでしょう。
なお当サイト「シニアホームの窓口」では、家族や本人の思いに寄り添った、施設選びの最適なサポートをおこなっています。
ぜひお気軽にご相談ください。
本人の快適な暮らしをサポートするために、定期的な家族面会や外出機会をつくりましょう。
施設で暮らす入居者のなかには、大切な家族と離れた生活にさみしさや孤独感を感じている方もいます。
そのような方にとって、家族と会える機会はかけがえのない時間に感じるはずです。
頻繁に会うのは難しくても、定期的な機会を設けると、本人の充実した施設生活につながります。
なお面会や外出に制限を設けている施設もあるため、施設担当者に事前確認を忘れずにおこないましょう。
老人ホームで快適な暮らしを送るには、暮らしを豊かにする持ち物の用意も大切です。
本人が長く使用し、愛着心のある衣類・靴・タオルなどの日用品は、ぜひ持参しましょう。
そのほか快適な暮らしを送るには、以下のような持ち物の持参もオススメです。
とくに余暇時間・趣味活動で使用できる用具を複数用意すると、日々の楽しみが増えます。
施設によっては持ち込めないものもあるため、事前に確認したうえで、持ち物を用意しましょう。
老人ホームでの暮らしに関するよくある質問にお答えします。
A.かかる費用は入居する施設によって異なります。
各老人ホームの入居にかかる費用は、以下のとおりです。
【運営組織】 | 【老人ホームの種類】 | 【かかる費用】 | |
初期費用 | 月額費用 | ||
公的施設 | 特別養護老人ホーム(特養) | 0円 | 8〜20万円 |
介護老人保健施設(老健) | 0円 | 8〜20万円 | |
介護医療院 | 0円 | 8〜20万円 | |
ケアハウス(経費老人ホーム) | 数十万〜数百万円 | 8〜20万円 | |
民間施設 | 介護付き有料老人ホーム | 0〜数千万円 | 15〜80万円 |
住宅型有料老人ホーム | 0〜数千万円 | 10〜50万円 | |
グループホーム | 0〜数百万円 | 10〜25万円 | |
サービス付き高齢者向け住宅 | 0〜数十万円 | 10〜50万円 | |
シニアレジデンス | 数千万〜数億円 | 10〜50万円 |
上記表に記載してある費用は、一般的な目安としてご参照ください。
公的施設は、民間施設とくらべて費用を安く抑えられるのが特徴です。
なお経済面で不安のある方は、減額制度を活用し、費用負担を減らせる可能性があります。
減額制度については、以下の記事でくわしく解説していますので、あわせてご覧ください。
オススメ記事:【減免制度】国民年金で入れる老人ホームや費用をおさえる方法を解説
A.施設入居を考える目安として、「在宅介護に限界を感じる前」と「自立排泄が困難」なタイミングが望ましいです。
限界を感じるまで無理をした介護は、介護事故を起こしたり、介護うつを発症したりするリスクがあります。
また自立排泄が困難になると、介護に対して大きな負担やストレスを感じるだけではありません。
排泄介助を家族にしてもらうのは、高齢者自身の自尊心を傷つけてしまうおそれもあります。
自分の身体に支障をきたす前に、施設入居を検討するのも大切な考え方です。
A.さまざまな老人ホームで看取り対応をおこなっています。
特養やグループホームなどをはじめとし、最近は老健やサービス付き高齢者向け住宅など、看取りケアに力を入れている施設も増えています。
多くの高齢者にとって老人ホームは、人生の最期を過ごす場所になる可能性が高いです。
残りの限られた時間を自分らしく暮らすために、施設を探す際は看取りケアの有無や内容について確認するのも重要です。
A.ほとんどの老人ホームで、認知症の受け入れをおこなっています。
認知症の方でも入居できる代表的な施設は、以下のとおりです。
認知症の方が施設に入居するメリットは、認知症ケアにくわしい職員からサポートが受けられたり、他入居者と交流を図れたりするところにあります。
認知症の方でも暮らしやすい環境が、施設ごと用意されているため、安心して暮らせるでしょう。
なお認知症の方の老人ホームの選び方について、以下の記事でくわしく解説しています。
オススメ記事:【認知症と老人ホーム】施設入居タイミングや選び方のポイントを解説
今回は、老人ホームの暮らしについて、1日の流れや暮らしやすい施設のポイントなどを解説しました。
これまでの生活の場から離れ、施設での新たな暮らしは、本人・家族ともに不安に感じる部分が多いかもしれません。
とはいえ、老人ホームでの暮らしは、自宅や医療機関とは異なった魅力があります。
入居者が快適に暮らすためのサービスや設備が整っているため、工夫次第で充実した暮らしにつながります。
この記事を参考に、老人ホームでの暮らしを把握したうえで、安心して施設選びをおこないましょう。
シニアホームの窓口では、老人ホームの入居に必要なサポートを提供するだけではなく、介護する側・される側の皆さまの役に立つ情報を発信しています。
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総合介護事業会社で有料老人ホーム、グループホームなどの利益改善責任者を担当したのち「シニアホームの窓口ナビ」を立ち上げ。介護現場での経験をもとに「老人ホーム選びのホンネ」を解説しています。
この記事の監修者