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介護は毎日続くもので、心身に負担がかかります。 「毎日の介護に疲れた……」 「ストレスがたまっているのを実感する」 と感じる方もいるのではないでしょうか。 そこでこの記事では ・介護疲れの原因 ・ストレスを軽減する方法 についてわかりやすくご紹介します。 ストレスを抱えすぎると「介護うつ」などにつながる恐れもあります。 しっかり対策すれば、ストレスを減らしながら在宅介護も続けられますので、ご安心ください。
2022-11-18公開 2024-08-21更新
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介護疲れとは、介護により身体的あるいは精神的に疲労してしまうことをいいます。
単純に肉体的な疲れによるものだけでなく、精神的な疲労も介護疲れのひとつです。
「親はまだピンピンしているから大丈夫」と思っていた方も、突然介護が始まることがあり、生活に多くの変化が起こります。親に介護が必要になってしまったという精神的なショックもあるでしょう。
介護がスタートした当初はとくにやることも多いです。要介護認定や介護事業者の選定などなど。お仕事も続けながら各種手続きをしなければならず多忙になります。
「何年続くか終わりが見えない」とお悩みの方もいるでしょう。
オススメ記事:終わりが見えない介護…介護期間や辛い原因、ストレス対処法を紹介
「いま疲れている」と自覚できる方もいますし、気づかないうちにじわじわと疲労している方もいるはずです。もし「まだ大丈夫」とお考えなら、危険なサインかもしれませんので、心配しすぎるぐらいに考えておきましょう。
介護による疲れや精神的なストレスは、しっかり対策すれば解消できます。本記事では序盤は暗い内容が続きますが、後半では対策も多く紹介しています。あなたを助けてくれるサービスを活用して仕事と介護の両立も進めていきましょう。
介護疲れをそのままにしておくと、どんなことが起きる可能性があるのか確認しておきましょう。
介護による疲れや精神的なストレスによって、うつ病を発症してしまうことを介護うつといいます。
うつ病は精神的な強さ弱さに関係なく起こりえます。気合いが足りないとか、根性が足りないとか、そういう問題ではありません。肉体的負担やストレスが積み重なることで誰にでもあるものです。
<介護うつの症状>
在宅介護を始めると、睡眠時間が減ったり、身体的な疲れがなかなかとれなかったりすることがあります。
土日にも介護をするためなかなかリフレッシュできず、気分が落ち込むことも。
介護による負担やストレスを解消する手段は多々あります。行政サービスをしっかり活用してあなたの生活と介護を両立できるようにしておけば、対策や予防も可能です。
介護を理由に仕事を退職することを介護離職と呼びます。
家族の介護が必要になったとき、たいていはお仕事と両立しなければなりません。これを両立するのが難しいことがあり、介護のため、あるいは親と同居するために離職される方が増えているのです。
これは社会的な問題のひとつでもあります。厚生労働省の「雇用動向調査(2021年)」では介護を理由に退職した方が約9.5万人もいました。
お仕事を辞めれば、確かに介護には専念できます。しかし、経済的な負担は増えます。介護はいつまで続くかわからない側面があるため、早々に離職してしまうと後で困るケースも多いのです。
仕事がなくなると社会的なつながりも少なくなり、会話も減ります。気づかないうちに精神的な負担が増えることも。気軽に愚痴を話せるような環境も人間には重要なのです。
中には介護が始まったばかりで、まだまだお仕事と介護を両立できる段階なのに、すぐに離職される方もいらっしゃいます。
介護は行政サービスなどを活用すれば、しばらくの間お仕事と介護を両立できます。本記事後半で紹介する方法を活用してみてください。
続いて介護疲れの原因についていくつかご紹介します。
介護は力仕事。
例えば起き上がりの介助や車椅子への移動介助。ざっくり人間の体重が60kgあるとして、その体を起こしたり移動を手伝ったりするのですから、汗をかくことも珍しくありません。
要介護度が上がると衣類の着用やトイレ、お風呂に入る際にも介助を行うことになるかもしれません。通院や買い物の付き添いなどもありますね。1日の様々な場面で介護を行うため、単純に疲労が溜まります。
在宅介護をされている方のよくあるお悩みとして「夜によく眠れない」というのがあります。小さな物音でも「ご家族が転んだのかも……」という心配で、確認に行かねば寝られないのです。
このように、毎日の介護でジワジワと削れるように疲労していき、本人が思う以上に疲れていることも珍しくありません。
親に介護が必要になっただけでも、子どもとしてはショッキングなできごとです。尊敬していた親への介護は、心にズンと重くのしかかるものです。ついカッとなって叱りつけてしまい、自己嫌悪されることもあるでしょう。
特に、認知症は介護の中でも非常に難しいものです。病気だからと割り切れる方は少ないかと思います。
また、他の親族や介護事業者との人間関係や相続問題にも気を使うことになります。担当のケアマネージャーさんが頼りにならないとか、ヘルパーさんとの相性が悪いとか、心配事が尽きないという方も多いのではないでしょうか。
相談できる方がおらず一人で溜め込んでしまうことも多いでしょう。特に介護離職をした方は人と話す機会が減るので、ストレス発散も難しくなります。
お金の不安は、ときに何よりも重いストレスになることでしょう。
介護費用は年々上がっていきます。これは税金が上がるからという意味ではありません。年齢が上がるにつれ介護度は高くなっていきます。車椅子を使うようになったり寝たきりになったりすると、そのぶん在宅介護サービスの利用頻度が増えるためです。
要介護1から要介護5になると、おむつ代や介護サービス費用が増加し、介護保険が1割負担の方で月額の出費は5万円ほど増えるでしょう。
※介護度についてはこちらの記事で解説しています。
オススメ記事:【初めての方向け】要介護認定とは?仕組みや取り方・注意点を解説
介護離職をされた方にはより大きな負担になりかねません。
暗い話はここまで。
ここからは、介護疲れを軽減・解消する方法をたくさんご紹介していきます。使えるサービスはできる限り活用していきましょう。介護は一人で頑張るものではありませんよ。
なお、まだ要介護認定を取っていない方は、お近くの市役所や地域包括支援センターに要介護認定の申請をしてみましょう。
要介護認定を取得しケアプランを作ると、在宅介護サービスなどが原則1割の自己負担で利用できるようになります。要介護認定の取得方法や流れはこちらの記事で解説しています。
オススメ記事:【初めての方向け】要介護認定とは?仕組みや取り方・注意点を解説
まずは、在宅での介護を力強くサポートしてくれる在宅介護サービスのご紹介です。
ヘルパーさんがおうちに来て、在宅の介護をサポートしてくれるサービスです。
ご自宅での食事、入浴、排泄の介助はもちろんのこと、掃除、洗濯、調理など日常生活のサポートも行います。
自宅まで来てくれるので移動の手間もありません。在宅介護を行う上で非常に力強い存在です。
注意点として法律上、介護が必要な方の生活支援しかできません。また、同居家族がいる場合は訪問介護を使えない場合もございますのでケアマネジャーと相談してみてください。
いわゆるデイサービスと呼ばれる在宅介護サービスです。送迎の車が迎えに来て、老人ホームのような施設に通所して介護を受けます。
施設では食事、入浴、排泄の介助と、他のご利用者さんと一緒に楽しむレクリエーションなどが提供されます。
料金だけで見ると訪問介護より通所介護の方が高めです。そうなると訪問介護の方が扱いやすいように思えますが、通所介護には通所介護のメリットがあります。
例えば通所介護を利用中は、ご家族は自由な時間を確保できます。お買い物に行ったり気晴らしに行くのも良いでしょう。
通所介護の施設では入浴もサポートしているところが多いです。ご自宅で入浴介助をするのは大変なので通所介護を活用する方も多いですよ。
なお通所介護を利用する場合は、施設の見学をしておきましょう。施設の雰囲気や入居者同士のコミュニケーションの様子を見ておくと安心です。
訪問介護や通所介護は日中の利用がメインです。そのため出張で家を数日空けたい方や、旅行に行ってリフレッシュしたい方は、別のサービスを利用する必要があります。
そこで便利なのがショートステイです。
ショートステイは短期間施設に入居できるサービスで、ご家族はその間、旅行に行けたりお家でゆっくり休めます。
夜間の介護もありませんので、いつも以上に休めるかと思います。
ショートステイを使うにはケアマネジャーさんに、利用期間や入居する施設について相談しましょう。
さらに使いやすくなったり、今までできなかったことにも対応する在宅介護サービスが登場しています。
例えば、夜間対応型訪問介護サービス。これは定期巡回と何かあったときの駆けつけ対応が1セットになったサービスです。夜10時から朝6時にお家に訪問し、30分間を目安に介護をしてくれます。
一人暮らしをされている方や、ご高齢のご夫婦のみで生活をしている方には非常に便利なサービスですね。
小規模多機能型居宅介護は通い・訪問・泊まりなどを組み合わせて提供するサービスです。通所介護やショートステイは使う曜日や時間帯が決まっていますが、小規模多機能型居宅介護だとこれらを柔軟に組み合わせて使えます。
ご本人の体調やご家族の予定にあわせて、各サービスを柔軟に使えますよ。料金も一定なのが嬉しいポイント。
これらの比較的新しい介護サービスを使うことで、生活がより楽になるかもしれません。お仕事と介護の両立に不安を感じている方はぜひ検討してみてください。
在宅介護サービスの使い方や細かいサービスの内容についてはこちらの記事でも解説しています。
オススメ記事:在宅介護サービスとは?費用や内容、種類を分かりやすく解説
介護保険が適用されるサービスは自己負担が原則1割です。しかし、介護保険に適用されるサービスはできないことも多いです。
そこで全額自己負担にはなりますが、細かいところまで手が届くようなサービスも提供されています。介護保険”適用外”のサービスです。
これらを活用することで、生活のお困りごとを解消できるかもしれません。
訪問介護は、介護が必要なご本人以外の家事はできません。しかし、ご家族の洗濯物や掃除、片付けなども手伝って欲しいときがあるかと思います。
そんなときは介護保険適用外の家事代行サービスを使ってみると楽になるかもしれません。ご家族の分も含め掃除・洗濯・炊事などを手伝ってくれます。
通院の付き添いなどは要件を満たせば、訪問介護として介護保険を適用できます。
しかし、冠婚葬祭や趣味の外出には介護保険が適用されません。
介護保険適用外サービスなら、これらの外出にも付き添いをしてくれます。時間を作るのが難しいときなどに便利ですね。
福祉タクシーなるものもあり、遠くまで運転して、現地で付き添いしてくれるサービスもありますよ。
オススメ記事:通院に便利な「介護タクシー」の使い方・料金・保険適用条件を解説
介護の負担を減らす方法として、老人ホームに入居する手段もあります。
老人ホームにどのような印象をお持ちでしょうか。あまり好意的に感じていない方も多いのではないでしょうか。
最近の老人ホームはたいへんキレイで、快適な生活が送れるようになりました。介護付き、食事付き、リハビリ付き。レクリエーションやイベントもあるなど、入居者が快適に生活を送れるように工夫が凝らされています
2000年に介護保険法が登場し、行政機関だけが運用していた介護事業に民間事業者が参入したためです。ライバル会社に負けないように、施設を整えたり、サービスも拡充されています。
見学に行ってみると、そのキレイさに驚かれると思いますよ。少し高級な老人ホームに行くとホテルかと見間違うほどです。
とはいえ、どなたも住みなれたご自宅での生活を続けたいものです。家族と離れて生活することに不安を感じる方も多いでしょう。老人ホームに入居することを、見捨てるように感じる方もいるかもしれませんね。
まずはパンフレットを取り寄せていっしょに見てみたり、インターネットで室内の様子を見てみて、印象を変えてみるのがオススメです。「施設」というより「住宅」として楽しそうな空間になっていますよ。
老人ホームは「介護の放棄」ではありません。ご本人もご家族も幸せになれる、1つの大切な選択肢ですよ。
介護施設・老人ホームの種類と特徴はコチラにまとめています。
オススメ記事:【かんたん】老人ホーム・介護施設9種類の特徴・違い・費用・選び方を分かりやすく解説
在宅介護と老人ホームの入居を比べると、確かに老人ホームに入居する方が高くなります。
しかし「貯金をたくさん持っていなければ老人ホームは使えない」というほどでもありません。月額50万円以上かかる高級老人ホームもありますが、郊外の老人ホームとなると月額10万円台で利用できるものも多いです。
ちなみに月額10万円と言っても家賃だけではありません。この中に食費や介護サービスなども含まれています。そう思うと、べらぼうに高いわけではありません。
もし入居される方がサラリーマンとして勤務されていた方であれば、厚生年金が月額15万円ほど支給されているかと思います。この金額に収まるのであれば、老人ホームで生活可能です。月額15万円であればかなり選択肢は広くなるでしょう。
国民年金のみに加入していた方でも、使い方によっては老人ホームに入居できる可能性もあります。原則介護度3以上でしか入居できませんが、月額8万円から利用できる特別養護老人ホームや、医療依存度が高い人にオススメの介護医療院などですね。
施設ごとに一長一短があります。どこを選べばいいかお悩みの方は、ぜひ私たちシニアホームの窓口の無料相談サービスもご利用ください。
私たちシニアホームの窓口は老人ホームへの入居を考えている方と、老人ホームをつなぐお手伝いをしている企業です。入居したお客様の様子をたまに伺うこともあります。
とあるご夫婦のお話です。
旦那様がグループホーム(認知症の方向けの介護施設)に入居していて、その奥さんからご相談がありました。奥さん曰くグループホームの介護ケアがイマイチのようで、介護スタッフだけに任せられないので奥さんも毎日グループホームに通っているようでした。
実際にグループホームを訪れてみると、確かにケアの手法があまりよろしくなく、旦那さんは険しい顔つきです。
そこで老人ホームを変更する「転居」をすることにしました。転居して数ヶ月後にその老人ホームに伺うと、見違えるほど穏やかになったご夫婦がいらっしゃいました。
老人ホームについてよくない噂を聞くこともあるかと思います。様々な介護事業者がいますので、全てが完璧な老人ホームというわけではありません。しかし、介護スタッフへの教育がきちんとなされ、素晴らしいケアを提供する老人ホームのほうがずっとたくさんあります。
ほとんどの老人ホームで、見学や体験入居を受け付けています。お近くの老人ホームにぜひ足を運んでみてください。きっと素敵な空間だと思いますよ。
在宅介護をするときは、介護が必要なお父さんお母さんのことを最優先で考える方も多いでしょう。もちろんその考え方も非常に重要です。
しかし、在宅介護では、介護をしているあなたが健康で無理なく生活を続けることも、とても重要です。あなたが倒れてしまうと、ご家族も共倒れになってしまいます。
いくら訪問介護や通所介護を利用していても、ご家族が倒れてしまうと、介護は成り立ちません。また、介護を受けている方に判断能力がない場合は、ご家族がいないと介護サービスも提供できなくなってしまいます。
今の介護は一人で頑張ることを前提としていません。昔は家族だけで介護するのが当然でしたが、核家族化が進んだので、家族だけで介護をするのが正義ではなくなっています。
行政は地域包括ケアシステムという考えのもと在宅介護サービスを組み立てています。ご自宅の周りにある介護事業者や医療機関を頼ることを、ある意味前提としている仕組みです。
ですので、決して一人で頑張ることが正しいとは考えず、使える行政サービスは何でも利用してください。そのために介護保険を払っています。
ご家族を介護することはもちろん大切ですが、ご自分の心身も大事になさってください。
介護疲れについて原因や対策をご紹介しました。
疲れの原因は長い介護生活による身体的あるいは精神的負担が大きいところでしょう。早めに介護離職をされた方は経済的な負担によるストレスも感じているかもしれません。
介護疲れが長く続くと、介護うつや介護離職につながることもあります。
介護疲れは原因がはっきりしていることが多いので、対策も取りやすいです。在宅介護サービスを使ったり介護保険適用外のサービスを使ったり、在宅介護は厳しいと感じている方は老人ホームへの入居を検討してみましょう。
介護をしているあなたの人生も、充実して楽しいものにしなければなりません。良い意味であまり頑張らず、負担が少なく持続しやすい、そして介護を受ける本人も快適な生活を送りましょう。
今の介護サービスを上手に利用すれば、プライベートとお仕事と介護を両立することも十分可能です。年金が出ている方、あるいは多少の貯金がある方は老人ホームに入居することも難しくありません。
老人ホーム探しにお困りの方や、予算感について詳しく知りたい方は当サイトの無料相談サービスもぜひご利用ください。
総合介護事業会社で有料老人ホーム、グループホームなどの利益改善責任者を担当したのち「シニアホームの窓口ナビ」を立ち上げ。介護現場での経験をもとに「老人ホーム選びのホンネ」を解説しています。
この記事の監修者
介護付有料老人ホーム
東京都中野区沼袋2-12-12
入居時:95万円〜1,475万円
月額:25.2万円〜47.4万円
介護付有料老人ホーム
東京都杉並区清水2-4-3
入居時:0円〜1.18億円
月額:35.2万円〜140.3万円
高齢者専用住宅
東京都杉並区西荻南4丁目1番7号
入居時:69.4万円
月額:16万円
介護付有料老人ホーム
東京都中野区江古田4-15-15
入居時:0円
月額:22万円〜34.6万円
介護付有料老人ホーム(サービス付き高齢者向け住宅登録済)
東京都世田谷区祖師谷4-3-15
入居時:40万円〜2,107万円
月額:20.1万円〜56.3万円